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2019年12月9日(月)曇り
忙中閑有り-医師中村哲の死を悼む-
 先月28日から今月3日まで、紀伊半島の山々(和歌山、三重、奈良の3県)を巡り、続いて5日から7日までは、伊豆、山梨、埼玉県秩父の山に入って仕事をした。 そして今週いっぱいは身体を休めて、土曜日(14日)から再び山旅に出る。
 この仕事も既に11年の長きに渡ったが、相棒のkさんのお蔭で、無事に、そして楽しく続けられている。

 和歌山県と奈良県での仕事は、今回が初めてだった。初日の28日に南紀白浜空港に降り立ち、潮岬の宿に泊まった翌早朝に、本州最南端の地で水平線から昇る朝日を望んだ。身体が震えた。感動ではなく(まあ、これもあったかも?)、実に寒かった。本州最南端と言えども、冬はやっぱり寒いのである。

 後半の関東の山を巡る旅の初日に、俺が心底私淑していた中村哲氏が、アフガンで銃撃されて死亡したことを知った。全く悔しくて、無念でならなかった。
 治安状勢の厳しいアフガンで人道支援に取り組んでいる中村医師のことは、このホームページの「森のパンセ」にも書いた。(2016年2月、森のパンセ-その82-「現場の声を聴け-医師中村哲の信念-」)この森のパンセに書いた当時の中村医師の危惧が、今現実にその通りになったことが、俺は悔しくて悲しい。敢えて言おう!今の日本の政治が、安倍政権が成立させた安保法が、中村哲の命を奪ったのではないか?

 7日に関東の仕事から帰り、忙中閑有りとなっても、未だ続く中村哲のニュースに涙する日々である。
(「森のパンセ(その106)中村哲を殺したニッポン」をアップしました。)

    潮岬・本州最南端の碑       潮岬灯台             潮岬から朝日を見る

  橋杭岩(和歌山県串本町     熊野速玉大社(和歌山県新宮市)     鬼ケ城(三重県熊野市)

 
高野山壇上伽藍              伽藍・西塔             伽藍・根本大塔