2017年7月16日(日)晴れ |
おやじ山の夏2017(プロローグ) |
先月28日におやじ小屋に入り、一昨日藤沢の自宅に帰った。
滞在期間中、新潟県を襲ったゲリラ豪雨で長岡に大雨洪水警報が発令されたり(7月3日)、今度は一転、連日30℃超の真夏日(7月7日~9日)と猛暑日(7月10日、11日)が続く異常気象に見舞われたりと、決してのんびり過ごせた小屋暮らしではなかった。ましてや、気を緩めた入山2日目に夏風邪をひき、挙句に無理な山仕事でこじらせた結果、ついに下山の時までぐずぐずと身体の不調を引きずってしまった。
すっかり柔(やわ)になったが、しかしやっぱり、ギラギラ太陽が照り付ける暑い夏は大好きである。往路の越後三山を望む国道17号線の沿道に咲く立葵や、帰路で走った上越国境の、まさに滴るほどの深緑の山並みに、何故か焦がれるような夏への憧憬を抱いてしまうのである。
そしてこの期間中に、忘れられない体験や珍しい出来事もあった。
7月5日には、長岡市立太田小学校の全校生徒4人の児童への授業をさせてもらった。全く、こんな楽しい子ども達との触れ合いはなかった。当初の予定は猿倉岳のブナ林での野外授業だったが、生憎の雨模様で教室内の講義になった。授業が終わり、早速教頭先生から子ども達が書いた私宛の手紙が届けられたが、一人ひとりの子ども達の手紙を読みながら涙が止まらなかった。
そしてたった一人の山暮らしを慰めてくれる、おやじ山の多種多様な生き物の存在がある。長い夏の日がとっぷりと暮れる夜8時頃には、真っ暗な谷川沿いにゲンジボタルが飛び交い、必ずそのうちの1、2頭が斜面を滑るように上って、おやじ小屋の前で佇む自分の周りを浮遊して、また谷へ帰るのである。
今年はアナグマにも遭遇した。それも小屋前の物置から親子で出てきたのにはビックリした。前日の大雨で巣穴が水浸しになり、物置に避難していたのかも知れない。
今年の春もアズマヒキガエルが周りの池に大量に卵を産んだが、一つの池の縁では大量のミニチュアガエルが孵化していた。全長5ミリほどのミニチュアが、驚かすとまるでオモチャの器械のようにゾロゾロと動いていつまでも見飽きることがなかった。
まだまだ書き足りないが、いずれ日にちを遡って日記にアップしたいと思っている。 |
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