正月三が日に続き今日も暖かい1日だった。何となく雪国の皆さんには申し訳ないような穏やかな冬晴れの日和である。それでそろそろ初詣の人出も一段落した頃だろうと、こちらではとても有名な相模国一之宮「寒川神社」にお参りに行くことにした。自宅からは割と近くにあって毎年の初詣はこの神社に決めていた。
ところが、一段落どころではないやっぱり凄い人混みだった。ポ〜ンとお賽銭を投げてあれもこれもと欲張りなお参りをしている間、後ろから押されてよろめいたりして意識が集中できず、途中で「はて?どこまで神様にお願いしたんだっけ?」と反芻してみる始末である。お札を買うところもまるでデパートのバーゲン会場並みで(行ったことはなくテレビで観た様子が)、長い破魔矢を買った人など高々と手にかざして行列の間を掻き分けて戻るほどである。いつものようにおみくじも引いてみた。いい運勢は出なかったが、これはこれで有難い貴重な戒めと丁寧に折り畳んで境内の綱に結わえた。
昨日は箱根大学駅伝を沿道で小旗を振って応援した。復路のコースを小田原中継所までテレビ観戦し「これはやっぱり実物を・・・」と慌ててコタツを出て車で国道一号線に向かった。読売新聞の紙の小旗を貰って沿道で選手を待ち受けていると隣に並んだ年配の女性3人組のカン高い声が聞こえた。「早稲田の○○君、ほら坊主頭の子ね。この子は・・・」「2位の駒大の○○君ね、この子の走りはね・・・」と3人ともビックリするほどの知識である。思わず「凄いなあ、まるで解説者並みだなあ!」と感心して声を掛けると、「だってここに来る前にずっとテレビ観てて覚えてきたもの」とまるで観戦態度が真面目なのである。全く恐れ入ったが、お蔭で私も「○○ガンバレ〜!」とこのおばさん連中の会話で覚えた選手名を連呼して実に愉快だった。
しかしとにかく今日で年末年始のささやかな私的行事を終えてほっとした。現役の人は今日から仕事はじめだが、私は明日からが新しい年のスタートである。この一年が充実した良い年となるよう願っている。
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