最後のページは12月31日

2007年12月31日(月)晴れ
大晦日の思い

 いよいよ大晦日を迎えた。ここ藤沢では冬晴れの好天だがおやじ山の越後では大荒れの年の瀬となった。今夜から元旦の朝にかけてこの冬一番の寒気が入り込んで日本海側では大雪の予報である。「38豪雪のようにならなければなあ・・・」と心配である。
 「38豪雪」の大晦日に降った雪の凄さは今でもはっきり覚えている。
当時高校生だったが、12月31日に長岡のエメラルド劇場という映画館に1人で入って(当時は1人で映画館に入るのは校則違反になっていたはずだが・・・)エルビス・プレスリー主演の「ブルーハワイ」を観ていた。まだ抵抗力のない全く青い時代だったので南国の海辺の刺激的なシーンでぽっぽと頬と身体を火照らせて映画館を出た途端に、映画とは似ても似つかない真っ白な世界が目の前に出現してたまげてしまった。映画を観ていたわずか数時間の間にまさに背丈ほども雪が積もったのである。この年にはうず高く積もった雪道を垂れた電線に感電しないよう跨ぎながら登校し、学校に着くと先ずは校舎の屋根の雪掘り(長岡では雪降ろしのことをこう呼んでいた)だった。これが結構楽しくて、雪掘りに飽きると屋根の向こうとこっちで雪合戦が始まり、逸れた雪玉が校舎の窓ガラスに当たって「ガチャン!」と割れて大目玉を喰らったものである。自衛隊も出動して市街地や国鉄の線路の雪掘りをやっていたが、何と軍用の火炎放射器を持ち出して大雪に立ち向かっていたのには呆れてしまった。
 さて改めて今年一年を振り返ると、まあまあ自分なりに評価できる良い一年だったのではないか、と思っている。サラリーマン時代と比べ時の経つのが長くも感じられた。その事は少なからず往時よりは新しい発見や新鮮な出会いが多くあったお蔭だと思っている。まだまだ「迷い」の種は尽きないが、しかし前向きに自分の身丈に合った不断の努力をすることで、その迷いが薄められ払拭もできることが分かった。今年出会った素晴らしい多くの人たちに心から感謝し、来るべく新しい年が今年同様、いやそれ以上に自分で自分を誉められる一年であって欲しいと願っている。