夏の山    ヤマユリ   山百合 (ユリ科)

何と言ってもおやじ山を代表する草花である。毎年ヤマユリの咲く時期になると、おやじ山が強い
香りに包まれてむせ返るようになる。
光にとても敏感な草花で、雑木林を除伐したりブッシュを刈ったりすると、たちどころにヤマユリ
の子どもが顔を出す。いわば山の手入れが行き届いているか否かの指標植物である。







さらに一言 
近畿地方以北の草花で、私も昔はこのユリ根を春先に掘って山菜として食べた。しかし、ねっとりと甘苦い味であまり好きにはなれなかった。大きな株になると花の数が10近くなる。

 ヤマユリには「帯化(タイカ)現象」という一種の生理現象があるらしく、1本の茎に数十から百程も花が咲くのだという。しかし毎年は続かないという。残念ながらおやじ山では10以上の花を見たことがない。
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