おやじ山でなくとも、そこらじゅう至るところに生えている草花である。夏、それもしとしとと降 る雨の下での鮮やかなブルーの花がよく似合うと思っている。 古くは花の汁をこすりつけて布を染めたことから「ツキクサ」(着草)とも呼んだ。またツユクサ の色素は水につけると溶けてしまうので、友禅の下絵を描くのにツユクサの変種オオボウシバナを 使ったという。