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火の暮らし
(その6)
もともとおやじ小屋は隙間だらけの造りだが、さすが寒冷期で窓を閉め切った状態で囲炉裏の火で暖を取ろうとすると、部屋中煙が充満してしまう。涙ポロポロ、鼻水ジョロジョロの上、一日で生身の見事な燻製が出来上がる。それでやむを得ず、冬季用に囲炉裏の奥にこのストーブを置いた。宮崎の怪物男、親愛なるMさんがおやじ山に迷い込んで来た年の秋、「ここぞ!」とばかりに60kgのストーブを買い求めて、怪物男のMさんにおやじ小屋まで運んでもらった。