ケキブシ  毛木五倍子   (キブシ科)

春の比較的早い時期に、まだ葉の展開する前に、まるで黄色いカンザシのような花をつける。写真
のように横に張った枝に綺麗に並んで咲くと「ほほうっ〜!」と思わず顔が緩んでしまう。
昔はお歯黒の剤として「五倍子(ふし)」を使ったというが、その代用で使われたため「木五倍子
(きぶし)」と言うのだそうだ。


さらに一言
葉の裏に毛がある種をケキブシというがおやじ山のキブシはこの種で、太平洋側の「キブシ」の日本海要素である。
雌雄別株で、雄花序は長く、釣鐘型の花を下から覗くと黄色い。雌花序は短く花は淡い緑色である。
下の写真のように硬い乾いた液果がつき7〜10月に黄褐色に熟す。
昔は髄を灯心に利用した。よって長岡での方言名は「ズイノキ」である。

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