獣たち   ムササビ−1   

まったく、フクロウの家にムササビが入るとは思わなかった。2009年の春に「フクロウの家」と巣
箱に墨書しておやじ小屋の下のホオノキに掛けたが、最初はカルガモが入り、その卵を狙ったのか
次がアオダイショウ、そして11月9日の朝、ひょいと見るとムササビである。
家主の気持ちも知らず、勝手に入居者が変わって、まあ面白い事ではある。



 下の写真は2019年の子ムササビ兄弟(姉妹?)の写真である。伊豆のKさんに作っていただいたムササビの巣箱にめでたく2児が生まれた。ムササビは夜行性の筈なのに、外界の物音に1匹が顔を出すと、もう1匹が「ボクも見たい!」と重なるようにして顔を出すのである。




さらに一言 
 2011年3月11日、東北大地震が起きた。その後頻繁に余震が続き、新潟県でも可なり大きな揺れがあった。
 おやじ山のムササビ君も「はて?世の中いかがしたのだろうか?」と余震が起こるたびに巣箱から顔を出して、おちおち昼寝もままならない様子だった。
 しかし、鯰のみならずムササビが地震感知になるとは知らなかった。



2019年夏、最初に掛けたフクロウ巣箱が随分傷んで、Kさんに新しい巣箱を作ってもらった。それをクルミの大木に掛けたら、初代巣箱同様、ムササビが棲み付いた(小屋前の巣箱から移住してきた)。ムササビは引っ越し好きな動物なのである。
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