2014年3月、前の年に比べて積雪量が少なかったとはいえ、まだたっぷりと雪が残っているおやじ山に入った。そして小屋暮らしを続けていると、ようやく本命の巣箱にフクロウが棲みついて子育てを始めた様子である。そしていよいよ巣立ちの時期となって、5月23日、24日、25日と山主とのご対面となった。
初めて目にする主(あるじ)の一挙手一投足を見逃すまいと、首を360度回して俺の姿を追っていた。まさに森の賢人といった風貌で、本当に可愛いものである。
そして2016年のフクロウの巣立ちは5月20日だった。やはり日中に巣箱の窓から顔を出して世の中を伺っていたが、翌日は杉林で母フクロウと一緒に居た。
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