秋の山    ヤブコウジ  藪柑子  方言:嫁の乳 (ヤブコウジ科)

鉢植えを正月の飾りなどに使うヤブコウジであるが、おやじ山ではあちこちにたくさん生えている。
地方ではこの可愛らしい赤い実を「嫁の乳」などと呼んでいるが、色気があっていい名前である。
赤い実をつけた植物は縁起物として扱われてきたが、藪柑子は「十両」で、因みに「万両」はマン
リョウ、「千両」はセンリョウ、「百両」は唐橘、そして「1両」は「蟻通」のことである。


さらに一言
別に「ヤマタチバナ」の名もあるが、コウジ(柑子)と言ったりタチバナと言ったりするのは、葉や実がミカン類に似ているからだと言う。
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