秋の山     リンドウ   竜胆  (リンドウ科)

 おやじ山の入口から少し入った開けた草地や尾根道にポツポツと生えている。秋の花数の少ない時
期にこのリンドウの紫色の花が心を和ませてくれる。殆どがまわりの草に寄りかかって斜めに生えて
いるので間違って刈ったり一輪車で轢いてしまったりする。
背丈がせいぜい30pほどなので、秋の弱い光の中で精一杯太陽の光を求めているように思える。
日射しが充分でないと蕾んだままで、なかなか花を開いてくれない。

さらに一言
「リンドウ」の名は、漢名「竜胆」の音による命名。根を咬むと竜の肝のように苦いのだという。
根茎を乾燥して漢方薬として用いる。
リンドウは本種のように秋咲くものと、高山植物のハルリンドウのように春咲きのものとがある。



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