秋の山    コシアブラ  漉し油  別名:ゴンゼツノキ (ウコギ科)

新緑の頃は若芽が山菜として珍重されるようだが(長岡の人はあまり山菜として利用しない)、
秋になると独特の黄葉で一段と目立つ木である。堂々とした大木に大きく気品ある透明な黄葉が
色付いて、まさに秋の貴婦人である。おやじ山にはいたる所に生えていて自慢したい木である。
しかし材は白く柔らかなので箸や楊枝などに用いられるが、風雪害に弱く春先の倒木が目立つ。

さらに一言
名前の由来は、この木から金漆(ゴンゼツ)という一種の油を漉しとってウルシのような塗料を作り、鉄の錆び止めにしたことによる。
葉は掌状複葉で小葉が5枚ある。中央の3枚が大きく、両端の2枚はやや小さい。10〜11月頃に果実が紫黒色に熟す。
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